2020 May. 25

スキンヘッドもいいかも…

抗癌剤治療というから何か特別なことをするのかと思っていたら、日々の点滴の中身が変わるだけで、正直、いつ抗癌剤が投与されたかも知らなかったくらいだ。

そうそう、ジジイになるまで点滴には縁がなかったのだが、入院初日からずっと点滴をされ続け、多分一生分の点滴は経験した気がする。右腕、左腕、手の甲、もういろんなところに針を刺され、最終的には首筋に「CVポート」を埋め込まれる(中心静脈から抗がん剤や高カロリー輸液など通常の点滴では投与困難な薬剤を用いる場合の点滴を行うために用いる機器の一種)。

ドラマでもお馴染みの抗癌剤治療の副作用として髪の毛がガサッと抜けるということはよく見聞きしていたし、ある程度の覚悟もしていた。年齢の割には毛髪の量は多い方で、床屋に行っても髪の量を少なくしてとリクエストするくらい。チョッとくらいハゲてもいいかも…なんて言っちゃうと、床屋さんに「コラコラ」と窘められる。

しばらくはスキンヘッドもいいかも…と、チョイと前向きに考えていたのだが、オシャレのためには何か手を打つ必要がある。そうだ、シャレオツなニットキャップかバンダナを発注しておこうとAmazonでリサーチを開始。

黒の海賊風バンダナキャップというダンディジジイの琴線に触れるワードを発見。迷わずそのアイテムを発注。入院していた病院の1Fにはコンビニが入っており、何とそのコンビニに商品が届くという便利さ。ホント、最近の通販や流通はすごい。

海賊風バンダナキャップ
海賊風バンダナキャップ

1クール目の抗癌剤治療では目立った副作用は現れず、平穏な日々が続いた。髪が抜けるのも人によるとの事で、ラッキーにもボクは何ともない。助かったようである。そして、2クール目の抗癌剤治療が終わってしばらくたったとき、ついにその時はやってきた。

何気なく髪をかき上げた指に毛が…。あっちゃぁ〜、キタ〜。やってきましたよ…それからは抜け毛の日々が…スキンヘッドになればどんな顔になるのだろう…眉毛も抜けるのかなぁ…何となく覚悟は出来ていたのだが、いざ、髪の毛が抜け始めると不安になるのは仕方ないこと。あ〜、つるっパケか…。

観念していたスキンヘッド…、しかし、不思議と途中で抜け毛が止まってしまった。自分では髪の量が若干少なくなったような気がするが、見た目は全然変わらないとナースさん。ビジネスの優しさとはいえ、これは取ってつけたようなお世辞ではなさそうだ。そして、「よかったわねぇ〜」と喜んでくれる。スキンヘッドも悪くはないが、やはりノーマルに越したことはない。

ちなみに、抜け毛の代わりに腕の毛が増量、濃くなったような気がする。そんなことってあるのかな…。

 


 
 
 
<< Back Next >>
 
 
pagetop