2020 May. 21

天からの啓示 …かな

人間は大病を患い死を覚悟すると世界観が変わるという話は本当のようだ。死ぬまでにやっておきたいこと、やり残したこと、頭の中には終活リストが次々と出来上がっていく。

その中でもリストの上位にくるのが、今までにお世話になった人や故郷の友人たちと1人でも多く会っておきたい…という願望。残された時間には限りがあるってことは十分理解していたのだが、いざカウントダウンが開始されると、これはもう切実な問題になってしまう。

多くの故郷の友人たちと連絡を取り、帰省のスケジュールを決めていた時、1人の友人との電話中の何気ないセリフが頭の中でリフレイン。「またテニススクールに通っている」、どういう訳かその言葉に反応を示した。

テニス…もう何十年も縁のなかったある意味忘却した単語である。自分で言えば信憑性には欠けるが、その昔、テニスプレーヤーとして頂点を極めたこともある(かなり低い頂点だけど)男にとって、当時、一緒にテニスを楽しんでいた同じ年齢の友人が再びテニスをしている…そう思うと無性にテニスがしたくなってきた。

20代中頃から30歳過ぎまでの短い期間だったが、壁打ちもままならない不甲斐ない状況から、小さなトーナメントでは優勝も経験できるようになるまで、かなり濃密なテニス生活をエンジョイした。ただ、テニスから遠ざかり、気が付けば30数年の無沙汰である。

時として病人は面白い行動をとる。友人がテニススクールを受講している姿がどうしても見たくなり、彼のスクールの日程に合わせて帰省を調整し、視察するという酔狂ぶりを発揮。

彼が通っているテニスクラブは、昔のテニス仲間が代表を務めているクラブで、今は立派なクラブに成長しており、驚きと喜びがない交ぜになった感動を覚えた。ちょうど代表とも会うことができ、自分の近況を伝えることができた。

昔のテニス仲間が代表を務めているクラブ
彼が通っているテニスクラブ

彼がテニスをしている姿を見学していると、やはりテニスがしたくなってくる。人は成長する部分と昔のままという部分がある。彼のフォームは昔のまんまで、全然変わっていない。もし彼と知らずにテニスをしている姿を見ても、「あれ、あのフォームはまっちゃん!」と気付くことは間違いない。

「あ〜、テニスがしたい!」彼の姿を見ていると自分の中のテニス熱が再燃する。手術後にテニスを再開し、彼をコテンパンにしてやろう…(チョイと性格悪い)と心に誓う。これが手術から早く回復したいという大きなモチベーションになった。

余談ながら、以前、まだ健康だった頃にチョイと好評だったテニスネタの笑えるエッセイを掲載します。

興味ある方はこちらをご覧ください。

 


 
 
 
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